第28回中国5県高等学校生徒商業研究発表大会に参加

21/09/2014 05:23

昨日の9月20日に米子コンベンションセンターにて、中国5県商業高等学校協会主催による、第28回中国5県高等学校生徒商業研究発表大会に、審査員として参加しました。中国5県(山口、広島、岡山、島根、鳥取)からの代表計11校が、この大会に臨み、それぞれの活動の成果をプレゼンテーションされました。今後、本大会で選出された2校は、全国大会へ出場することになります。

またこの1ヵ月程前には、鳥取県内の商業研究発表会に、やはり審査員として参加しました。いずれも今回、高校生による商品開発、地域活性化活動、地域プロモーション活動などの様子を初めて拝見しましたが、高校生でここまでできるのかと、そのクオリティの高さに圧倒されました。どの高校チームの活動も、企画をしただけでなく、実際に具体的にものをつくり、それを売り、販売状況を確認しレビューしています。そして企画時点で設定した仮説(企画目標)の達成を評価し、次への修正ポイントを導いています。また多くの活動は先輩の代からの活動の継続でもあり、知見の蓄積と応用がなされてきています。特にこの中国圏の高校生による商業活動は全国でも上位レベルに入るそうです。ここまで来ると、大学でももちろん、一歩間違うと実務レベルででも、ここまできっちりと企画し成果をあげたり、仮説をたてその検証をしているのは、なかなかないかもしれません。実務でも案外、当初の企画目標がおざなりにされたり、そもそも企画目標が曖昧であったり定まっていないことも多々あります。

そのために、審査としてはかなり困難を極め、できればどれももう十分ですといいたいところでした。高校生がここまでなしてきた活動には、それらに対して審査できること以上のものがあまりにも多くありました。

むしろ今回この高校生による活動をみて、大学では、大学レベルとしてそのマーケティングの教育はどうあるべきかを、大いに考えさせられました。行動力、集中力、継続力にしても、正直、高校生にはかなわないかもしれません。しかしでは大学では何をすべきか。大学ではやはり、理論の習得とその応用の考察、合理的な思考、判断力の修練につきるのかもしれません。

いずれにしても今回、審査員の立場でありながら、これら高校生の活動から、具体的に行動し、成果を出してみて、それを評価しそこから学ぶこと、そのことの重要性について大いに学びました。