共著論文が「アレルギー」に掲載されました
大阪大学医学系研究科 磯野萌子助教(研究代表者)と本学大学院経営学研究科 磯野誠教授(共同研究者)による研究論文「大手外食チェーンにおけるアレルゲン表示の現状及び提供料理における特定原材料の使用頻度」が、医学系学術雑誌「アレルギー」75巻5号に10月10日に掲載されました。
研究概要は次のとおりです:
本研究では、国内の大手外食チェーン100ブランドの公式サイトを調査し、アレルゲン情報の公開状況と、各ブランドが提供している料理に含まれる特定原材料の割合を明らかにしました。
食物アレルギーがある人にとって、外食は誤食リスクによるアナフィラキシーの問題だけでなく、家族や友人との交流や行動範囲にも関わる問題です。これまでの研究は、安全性に重点が置かれており、患者の視点から外食の利用可能性を捉える研究は限られていました。
本研究の結果、78ブランドが公式ウェブサイト上でアレルゲン情報を公開していました。一方、開示される品目や情報の更新状況はブランドごとに隔たりがあり、今後の改善の必要性が示されました。
また、アレルゲン情報を開示している66ブランドの料理を分析した結果、小麦・卵・乳を含む料理は、それぞれ約4割以上を占めていました。特に小麦を含む料理は約8割を占めており小麦アレルギーのある人にとって、外食時に選べる料理が限られる状況が示されました。
本研究は、外食事業者によるアレルゲン情報提供の充実、指定品目の変更を踏まえた情報更新、成人を含む食物アレルギーのある人への対応の必要性などを提示する基礎資料となります。そして、患者の生活の質(QOL)や心理社会的な負担にも着目することで、誤食防止と利用機会の拡大に貢献することが期待されます。
詳細は、以下を参照ください:
大阪大学研究専用ポータルサイト「ResQU」:https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2026/20261013_2
磯野萌子・磯野誠(2026)「大手外食チェーンにおけるアレルゲン表示の現状及び提供料理における特定原材料の使用頻度」『アレルギー』75(5), pp.411-420, ISSN:Print 0021-4884/Online 1347-7935